国立医学部生masoの日記

思ったことをだらだら垂れ流します

曖昧性の被虐.vol1

蒙昧とした記憶を辿っていくとある地点でショートが起きる。永遠に続くかとも思われた懐古の旅は突如として現れるその火花の衝撃を受けて呆気なく崩壊し、私は再び現実へと引き戻される。目の前の交差点はたった今青に切り替わったようで、私は宙ぶらりんになった意識の再構成に手こずりながら、数メートル先の対岸へと足を踏み出す。何処からか響いてくるクラクションの音もすりガラスにかけたかのようにぼんやりとしていて、判然としない輪郭に内包する怒号のニュアンスだけが鬱陶しく反響する。いつからか習慣をなぞるだけになった日々は彩りとはかけ離れているが、かといって致命的な程でもない。